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チューリップと青銅器

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 兵庫県立フラワーセンターでは、4月30日までチューリップまつりが開催中。会期中350種16万球のチューリップをご覧いただけます。 チューリップは色鮮やかな釣り鐘のような花をイメージしますが、その香りも特徴的です。 チューリップの和名は「 鬱金香 (うこんこう)」。鬱金とは染料や健康飲料として知られているウコンのこと。チューリップの香りがウコンのそれに似ていることに由来しているそうです。 ウコンは強い香りをもち、カレーなどの香辛料としても知られますが、古代中国の酒にも用いられていたようです。 古典によると、商(殷)時代は飲酒を伴う祭祀がさかんに行われ、祭祀にあわせた様々な酒が醸造されたようです。その中に「 鬱鬯 (うつちょう)」がありました。これは雑穀のクロキビを醸造した酒にウコンの煮汁で香りをつけたカクテル。神を祭祀の場に降臨させるための特別な酒だったようです。ウコンの香りは神とコンタクトする重要な役割をもっていたのでしょう。 そして、祭祀を執り行ううえで様々な青銅の酒器が制作され用いられました。 当時の酒は現存していません。また最近のチューリップは品種改良により香りがマイルドになったそうです。今日、その香りを体感できないのは残念ですが、フラワーセンターに咲くチューリップのほのかな香り、そして当館で展示する青銅の酒器から、当時の神をまつる様子を想像してみてください。 商(殷)時代の祭祀に用いた酒器(当館蔵) (右・中:酒を温める器、左:飲む器) 参考文献 廣川 守「中国古代の酒」『殷周の青銅器』鑑賞シリーズ10 根津美術館 2009年 

チューリップと団華紋鏡②

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チューリップとトルコとの関わりを調べていると、 チューリップ柄の、おしゃれなトルコ製鍋敷き(タイル)が売られているのに気づき、 思わず買ってしまいました。 「Artnicea社製トルコタイル花型鍋敷き」 ホームページの説明では、 「 ホワイトをベースにチューリップやカーネーションが沢山描かれ、紅白カラーが素敵なデザイン。トルコではチューリップは神聖な花として、カーネーションは天国を意味する花として特別な意味があります。そのためトルコタイルにも多く描かれ、トルコの人々に愛されています。  」 ということだそうです。 また、鍋敷きの裏に貼られているクッション材の説明によると、 「16世紀の伝統的なイズニク・トルコ陶芸品」で、 「無鉛の釉薬」がかけられているそうです。 イズニク陶器、イズニクタイルという名前をご存じの方も多いのではないでしょうか。 全体の輪郭も、唐鏡の八稜鏡と一緒! 思わず、うれしくなってしまいました。 八稜形の鏡 (騎馬狩猟紋八稜鏡 図録268) イズニク陶器には、皿にも八稜形のものもあるようです。 どうやら16世紀に中国のデザインの影響を受けていたそうです。

チューリップと団華紋鏡

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今年は例年より早い見頃となっています、フラワーセンターのチューリップ。 今、真っ盛りです。 4月14日(土)・15日(日)は天候が悪いようで、土曜日の午前中が見頃になりそうです。 きれいに咲き誇るチューリップを見ていると、ある鏡を思い出しました。 現在展示中の隋~唐(6~7世紀)の団華紋鏡(だんかもん きょう)です。 団華紋鏡(図録188) 「団華紋」とは、いろんなおめでたい花を複合し、円形にデザインされた紋様のことです。 その一部の団華紋を見ると、チューリップに似ていませんか? 団華紋鏡の内区の一部 フラワーセンターのチューリップ(4月12日撮影) 団華紋鏡のデザインには、これまでの中国にはない、西域からの影響が色濃く認められます。シルクロードからやってきた人と文化は、民族的な閉鎖性を越え、中国に新しい開放的で華麗な文化を作り出しました。 一方、チューリップの原産地はトルコ周辺 だそうで、有名なオランダへは16世紀になってから伝えられました 。チューリップの語源も、ターバン( チュルバン、tülbend ) からきているとの話もあるとか ( wikipedia情報)。 そう考えると、この団華紋のデザインにチューリップも影響を与えている可能性もあるかも。 今後も、注視していきたいと思います。