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ニンニク頭の壺

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 中国最初の統一王朝である秦。その起源は紀元前9世紀頃まで遡ります。西の辺境の小国から戦国時代に台頭し、強国となっていきます。この秦の領域内で登場したとされる青銅器の1つに 蒜頭壺 (さんとうこ)があります。 蒜頭壺 当館蔵 第1展示室「金工の歴史」で展示中 扁平な胴部と長く延びる頸、口縁部以外に装飾がない、シンプルで実用を重視した壺です。口縁部に表わされた造形がニンニク(大蒜)のような形であることから、この名で呼ばれています。 口縁部の造形 蒜頭壺は、戦国時代後期に登場し、秦が強国を倒して領土を拡張するのにあわせて分布域を広げていきました。秦は天下統一からわずか15年で滅亡しますが、この壺は前漢時代に入っても使用されました。 当館第1展示室の「金工の歴史」コーナーでは、商時代~漢時代までの青銅器の変遷を展示しています。ぜひご来館のうえご覧下さい。