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幻の花飾り

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 古代鏡展示館の開館が延期になりましたが、開館にむけて様々な準備をすすめていました。 開館のおめでたい日には、フラワーセンターからお祝いのモニュメントを作成していただくことになっていました。 すでに花の手配も終えていたので・・・ 幻の開館日にあわせて当館のエントランス前に飾られたモニュメント。 黄色い花でかざられた大輪は、当館で一番人気の 金粒珠玉象嵌宝相華紋六稜鏡 をイメージしているのでしょうか。 金粒珠玉象嵌宝相華紋六稜鏡 (寄託品 図版299 唐) オープン記念展「中国王朝の粋美」にて展示 花は生き物なので、5月13日の開館時にはもうご覧いただけないかもしれません。 せめてこの場でフラワーセンタースタッフの力作をご覧下さい。

開館へむけて・・・

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 新しい展示室が完成し、4月に入ってから職員は開館にむけての準備にかかりきり。HPの更新も遅れ気味で、皆様にはご迷惑をおかけしました。 例年より開花の早かったチューリップ。フラワーセンターも賑わっていましたが、それを横目に館内で展示作業を続けていました。 新しい展示室には三彩天王俑と文官俑が久々に登場。その右には新しい作品も登場します。 古代鏡展示館ですから、引き続き多くの古代中国鏡もご覧いただけます。 増築工事のため長らくの休館。その間に積もったほこりを取り除く清掃を行い、お出迎えの準備は着々と進めてきました。 が、新型コロナウィルスを押さえ込むための緊急事態宣言発令に伴い、5月11日(火)までの間休館が決定。4月29日の開館、オープン記念展の開幕も延期せざるをえなくなりました。 フラワーセンターも5月11日まで休園することに。春の賑わいが突然消えてしまいました。 5月12日(水)は休館日ですので、皆様に新しい展示をご覧いただけるのは5月13日(木)の予定です。

最近注目の鏡

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 最近、ある鏡に複数の出版社から続けて問い合わせがありました。 その鏡は 月宮図鏡 です。 月宮図鏡 (唐 図録289) 円い鏡形を満月にみたて、当時の中国の人々が月にあると考えた事象、伝説を描いています。下部には、左に蟾蜍(せんじょ:ひきがる)、右に不老長寿の薬をつくる玉兎(ぎょくと)の姿があります。 出版社の方の話を聞くと、平安時代から鎌倉時代の絵巻『鳥獣戯画』に関連させてウサギとカエルが表された鏡を紹介する、とのことでした。。 『鳥獣戯画』は、ウサギとカエルの相撲の場面が有名ですが、擬人化された動物などが生き生きと表現され、日本で最も有名な絵巻、日本最古のマンガとも言われています。この中でウサギとカエルが繰り広げる場面は、月の世界を表したもの、という学説もあるようです。 月宮図鏡は新展示室オープン記念展にて展示の予定。『鳥獣戯画』に描かれたウサギとカエル、鏡に表された月のウサギとカエルに関連はあるのでしょうか。ぜひお確かめ下さい。

増築工事が終了しました

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 昨年夏に始まった古代鏡展示館の増築工事が終了しました。半年以上続いた休館ももうすぐ終わり、いよいよ 4月29日(木・祝)にオープン します。 双子のような建物が2棟 手前が増築した新展示棟。奥が既設の展示棟です。 例年より早く、すでにフラワーセンターのチューリップは咲き誇っています。オープンの日までチューリップが残っているでしょうか。 新しい展示室への導入部 新しい展示室は「第2展示室」と素っ気ない名称ですが。既設の展示室(第1展示室)の向こうに広がる新しい空間にご期待下さい。 建物は完成したばかり。展示室はまだ空っぽの状態です。これからオープンに向けて展示の準備を大急ぎで進めていきます。