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古代鏡展示館取材ありがとうございます

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加西市内の中学校を訪問したところ、生徒が作成した新聞に古代鏡展示館が取り上げられていました。 (教員の許可を得て撮影・掲載しました) この新聞は、社会科の地域学習の一環として夏休みに生徒が市内各所へ足を運び、自ら調べたことをまとめたものだそうです。 夏休み期間中に熱心に見学していた中学生がいたことを記憶していましたが、まさか取材していたとは知りませんでした。数多くの加西市内の名所旧跡や特産物などとともに古代鏡展示館を選んでいただき、ありがとうございました。 記事に掲載されているのは 「孔雀石象嵌透彫鏡 (くじゃくいしぞうがんすかしぼりきょう) 」 という鏡です。 孔雀石象嵌透彫鏡(図版番号22) 別々につくられた鏡面と鏡背面をはめ合わせた 二重体鏡 と呼ばれるもので、約2,300年前の戦国時代の鏡です。数多くの展示品の中からこの鏡を選んだあなた、目のつけどころが見事です! 中学生の皆さん、古代鏡展示館では、社会科の教科書に出てくる中国の歴史資料を直接見ることができます。わからないことはスタッフに質問もできますので、ぜひご来館いただき、歴史を体感して下さい。

二枚重ねの鏡

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蟠螭紋透彫鏡(ばんちもん すかしぼり きょう) 【図録23】   S字形の凹線を連続した紋様の内側に2枚の合わせ目がある 中国の戦国時代(紀元前453~紀元前221年)の鏡に、紋様のある背面と顔を映す鏡面(表面)が別々に鋳造された鏡があります。「二重体鏡」、または背面側が透かし彫りにされているため、「透彫二重体鏡」(すかしぼり にじゅうたいきょう)、あるいは単に「透彫鏡」(すかしぼりきょう)などと呼ばれています。 二枚を重ねているのは、明るく光を反射させるのを目的とした平滑な鏡面側と、複雑な紋様を表現することを目的とした背面側を別々に制作する必要があったためと考えられています。 出土数がわずかで、伝世のコレクション中にも散見される程度であることから、まだまだ研究の余地が多い鏡式です。平成10年の時点で約40面とされていましたが、新たに千石コレクションに含まれている14面が加わりました。   中央にある鈕座に5体の龍(螭)がかみついている 「蟠螭紋(ばんちもん)」の「螭」(ち)とは、蛇のような細長い胴体をした龍の一種のことで、頭部に大きな角が付かず、耳と区別できないような小角を付けているものが一般的です。この「螭」が立体的に絡まり合いながら大きくうねる紋様を「蟠螭紋」と呼んでいます。 しばらく見ていると、ウネウネと動き出しそうで、ヘビ嫌いの人には少々きつい紋様かもしれませんが、鏡に期待された呪術性を存分に発揮している逸品といえる作品です。 <参考文献> 兵庫県立考古博物館2017『千石コレクション -鏡鑑編-』 廣川守1998「春秋戦国時代の透彫二重体鏡について」『泉屋博古館紀要』第十四巻 泉屋博古館 泉屋博古館2004『泉屋博古 鏡鑑編』