古墳(フラワーセンター内の歴史遺産4)

 古代鏡展示館、県立フラワーセンターのある加西市には、全長約110mの前方後円墳である玉丘古墳をはじめ、約400基の古墳があります。

フラワーセンター内の古墳(✰の場所が古代鏡展示館) 2009年国土地理院撮影

フラワーセンター園内にも山頂や尾根筋、丘陵の麓などに古墳が点在し、当館の裏山である飯盛山の遊歩道沿いでは4基の古墳を見ることができます。

飯盛山1号墳(航空写真の➀)

飯盛山1号墳は、当館裏の飯盛山頂、展望台の北側にあります。写真ではただの茂みにしかみえませんが。

遊歩道沿いの古墳は、茂みの中にあるうえに規模が小さいので、古墳の調査に慣れていないと見逃してしまいそうです。
しかし、木々の葉が落ちる秋冬の時期には見通しがよくなり、古墳も見つけやすくなるでしょう。

豊倉7号墳(航空写真の②)
豊倉7号墳は、当館の東側、しゃくなげ園付近にあります。花壇の工事中に石棺が発見されましたが、現在は埋め戻して保存してあります。

丘陵のふもとにある古墳は、豊倉7号墳だけです。しかし、大正時代に行われた加西郡の古墳調査では、「飯盛山麓円墳数個」と報告されています。本来は豊倉7号墳以外にも複数の古墳があったようです。
フラワーセンター内には、まだ知られていない古墳が眠っているのかもしれません。