展示室内の機械
当館を見学されるお客様から、展示室内にあるこの機械は何ですか?とのご質問をいただきました。 中には「地震計?」とおたずねの方も。 正解は、「温湿度記録計」。展示室内の温度と湿度の変化を記録する機械です。 右側の部分で測定した温湿度を左側の用紙に記録しています。 展示室内は、1年中気温22℃、湿度50%前後で空調管理されています。 一定の温湿度で管理している理由は、お客様が快適に見学していただくためではありません。 博物館の仕事は、資料を多くの方々にわかりやすく見学いただくことですが、貴重な資料を未来へ継承していくことも重要な使命です。 当館の資料の大半を占める銅鏡をはじめとする金属は錆が大敵。そこで、錆による劣化の進行速度を鈍らせるため、金属が良好な状態を維持できる温湿度を設定しているのです。 とはいえ、気温22℃、湿度50%は、兵庫県では4月下旬頃のさわやかな気候とほぼ同じ。ぜひ心地よい空間で古代中国の人々の思いを感じて下さい。 また、フラワーセンター散策の際、夏のクールスポット、冬のホットスポットとしても当館をご利用下さい。