石の楽器

 (けい)はつり下げて打ち鳴らす「へ」の字形をした石の打楽器。

当館で開催中の「中国王朝の粋美」の中の「青銅の響き」で展示しています。

戦国時代
(千石唯司所蔵作品)
「青銅の響き」にて展示中

磬の祖形は中国の新石器時代までさかのぼります。それから清の時代まで宮廷音楽等に用いられ、多くの場合「編磬(へんけい)」と呼ばれる複数の磬を連ねて音階を奏でていました。


儀礼狩猟紋壺に表された編鐘と(矢印)
戦国時代
「古代中国金工の歴史」にて展示中

戦国時代には、青銅の打楽器である(しょう)とともに所有者の身分階級をその配置で表しました。

中国の影響は周辺国にも及んでいます。朝鮮では磬を長く宮廷音楽に用いていました。17世紀頃を舞台にした韓流時代劇の中でもその姿を見かけます。

ところが日本では、「∧」の形をした銅製仏具が寺院で用いられますが、石の打楽器である磬はみられませんでした。