イノシシがいっぱい

現在開催中の秋季企画展「唐王朝の彩り 宮廷の栄華をうつす金銀銅」では、隋・唐時代に制作された鏡も展示しています。その中には十二支を鏡背面に表した鏡もあり、平成31年の干支であるイノシシの様々な姿をご覧いただけます。
方位を示す役割を担っていた十二支は、隋・唐の時代には動物の姿として鏡背面に表現されます。当館の十二支を表した鏡は、北を示す「子:ネズミ」が上になるように展示しています。十二支は時計回りに巡っていますので、イノシシは、上からやや左側の位置に表されています。
受付で貸し出している拡大鏡でイノシシの姿を探してみましょう。

当館おすすめのイノシシは、パルメット唐草十二支紋鏡にいます。

パルメット唐草十二支紋鏡(図版197)と表されたイノシシ

外区には時計回りに駆ける十二支が写実的に描かれています。猪突猛進ではありませんが、疾駆するイノシシの姿、いかがでしょうか。

また、美形のイノシシはこちら
秋季企画展イチオシの展示品、銀鍍金禽獣草花紋三足壺(ぎんときんきんじゅうそうかもんさんそくこ)の中にいます。

当館の展示品はすべて写真撮影が可能です(ただしフラッシュ撮影や脚の使用はご遠慮いただいています)。今年も残すところ1ヶ月。ぜひ、当館の展示品に表されたイノシシの図像を平成31年の年賀状にお使い下さい。

平成31年を迎えた1月2日(水)からは、スポット展示「干支 亥」も開幕します。(3月12日(火)まで)こちらは十二支が動物の姿になる前、文字で方位を示した時代の鏡を展示します。併せてご覧下さい。